タイ・カンボジア旅行記 2008年
2008.11.222008.11.25

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4日目
 シェムリアップからバンコクに到着すると雨が降っていました。バンコクエアの常で沖止め&バス移動。移動の際、常夏の国とはいえ、さすがにこの時間、しかも雨となると肌寒く思えました。
 スワンナプームは空港ビルについてからが大変です。バスを降りた場所からトランスファーカウンターまでが400メートル以上もあります。しかも、ご丁寧に何箇所もの看板で何百メートル離れているのかを表示しています。カンボジアで散々歩いたあとです。しかも動く歩道も一部しか設置されていません。散々歩かされ、トランスファーカウンターに着いたときには汗をかいていました。
 
 その後、手持ちのバーツを再両替。これでバンコクでの用事が全て終了!で、搭乗口まで向かいました。まず、途中にある手荷物のセキュリティチェック。そこまではよかったんです。その後、搭乗券に書いてある搭乗口の数字を見ながら歩き出すと・・・なんと一番端の搭乗口です。まあ、とにかく歩かされました。しかも、ようやく着いてみたら、まだ搭乗口につながる入り口が閉鎖中です。通路にあるベンチなんてごく僅かなもの。「延々と歩かされる」、「ベンチがほとんどない」という悪評通り。加えて、東南アジア諸国の常で、異様に冷房が効いていて寒いのなんのって!何一つ良い思い出のない、ここスワンナプーム国際空港です。しかも、この翌日、反政府組織により数日間も占拠されてしまったこの空港。日程が1日ずれていれば、私もバンコクに取り残されてしまうところでした。

 成田までの機材は往路と同じB777−200。連休最終日でもあるため、エコノミーは満席でした。エコ割だけではなく、正規運賃までもがずっと空席待ちになっていたほどですからね。ようやく寒い待合室から機内に入ることができた!と思ったのは間違いでした。機内もいつになく寒いんです。まるでタイ国際航空の機内のような寒さ。寒さ対策として、半袖Tシャツの上にさらに長袖のTシャツを着たのですが、焼け石に水。それでも寒いんです。周囲を見渡すと、薄手のジャンバーを着ている人もいましたが、それでちょうど良いのでは?と思うくらいの機内でした。 

朝食。フルーツとジュースをつまんで終了です。

そんな寒さです。ただでも機内では眠れない私ですから、寒さに震えるばかりでまったく眠ることができませんでした。幸か不幸か、偏西風の影響で対地速度は1100キロ以上にもなっていたため、定刻よりも早く成田に到着することができました。

 珍しく税関審査もフリーパス。いつもなら、多数あるパスポートのスタンプをしげしげと調べた後、「じゃあ、荷物開いてくださいね〜」と言われるのが関の山。いつものスーツケースではなく、スポーツバッグだったのがよかったのかな?しかも、2泊分の荷物なんで明らかにスカスカでしたしね。今回はバンコクで既に成田-新千歳の国内線分の搭乗券も受け取っていたため、税関を通ったあとはANA国内線乗り継ぎ専用出口から出て、そこで荷物の再預け終了〜!これでようやく気が楽になります。利便性を追求した最新の設備のおかげで、第2ターミナルの頃のように、出迎えの人で混雑する到着ロビーを無駄に歩き回る必要がなくなりました。スワンナプームの不便さと正反対です・・・なんだけど、唯一分かりづらいのが国内線への乗り継ぎ。荷物を預けたあとすぐに国内線エリアの向かえばいいのだけど、今回のように地下で両替したり、上階のお店でウインドーショッピングをしているとプチ迷子状態です。前にも同じ経験がるあるのですがね(笑)

 国内線エリアはあとから作られた場所のためか、国際線エリアの真下というわけではないのです。なので国際線エリアのエレベータに乗っても、いつまでも国内線エリアにたどり着けません。以前も同じくさまよったのに、今回も何度も上に下にと移動してしまいました。結局、前回同様に、税関審査からの出口付近に戻り、そこから天井にぶら下がっている案内表示を見て移動しました。第1ターミナルで唯一不便なのはこの点ではないでしょうか?エレベータはもちろん、もう少し主要な場所だけでもいいので、国内線エリアに移動する経路を分かりやすく表示してもらいたいものです。

 ようやくたどり着いた国内線エリア。人気もまばらで閑散としています。小1時間ばかりもあるので、200円で利用できるマッサージチェアを使ったり、デジカメの写真を見返したりして時間を過ごしました。ようやく札幌行きの搭乗開始時刻になりバスに乗り込みましたが、全員乗った後でも一人足りない様子。その後、10分ほどたって中年男性が一人乗り込んできました。たんに時間にルーズな人だったのか、それとも私と同じで国内線エリアにたどり着けなかったのか・・・どちらにしろ、離陸も定刻より遅れてしまいました。チェックイン済みの人が現れなかった場合、いったいどれくらいまでは待つのでしょうかね?

 CRJの小さな機体に揺られ、うとうとしかけと思ったらあっという間に新千歳に到着です。さすがに11月下旬の北海道、しかも半日前は常夏の国にいたこともあり、寒いのなんのって!(笑)。旅行後の体調のことを考えうると、やはり、普通の日本人とは逆に、寒い時期には寒い欧州に、暑い時期には暑い南国に行くのがいいようです。

 こうして駆け足で巡ったカンボジア旅行が無事に終了しました。帰国後のニュースで、スワンナプーム空港が反政府組織に占拠され、その後数日間にわたって閉鎖されたことを知りました。トラブルに巻き込まれた方にはただただ同情するばかりですが、自分もまさに危機一髪だったので他人事ではありません。今回は最低限の荷物、最低限のお金だけでの旅行でしたので、もし自分が空港で足止めされてしまったら、にっちもさっちもいかず悲惨な状況に追い込まれたことと思います。一応複数のクレジットカードを所持し、海外旅行保険にも加入しているけど、自己手配の一人旅の際にあのような事件が起こったら、自分一人で解決できるのだろうか・・・と今になってから不安で身が震える思いです。

 帰宅後に、何気なくパスポートの出入国印の数を数えると、ぴったりと100個でした←ビザのスタンプ類をのぞいてです。欧米諸国ではスタンプを押してもらえないことも多いので、実際にはそれ以上の回数の出入国をしたことになります。1冊目のパスポートはこの半分にも達しないままで有効期限が切れてしまいました。「死ぬまでに最低100回の海外旅行で、最低50カ国を訪問する!」が常々私が言っている自分の目標です。仕事で海外に行くことの多い人から見たらなんてこのない数字ですが、単なる趣味でこの回数を達成するのは意外と大変。北海道からなら国内線移動の分、余計に時間とお金もかかってしまいますからね。

千歳到着後、こんな対向車とすれ違いました。
平和について考えてきた今回の旅の最後に・・・。

 だけど、これを達成するのが自分の宿命のようにさえ思える今日この頃です☆


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