シンガポール・スリランカ旅行記 2010年
2010.7.27〜2010.8.1


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6日目
目が覚めたのは雨音のため。基本的に、湿度が年中90%にもなるシンガポールでは、気温が下がる早朝には空気中の水蒸気が飽和し、雨が降ってしまいます。この日もそんな感じ。

雨が上がり、太陽が顔を見せたのが10時過ぎ。一応傘を持って外に出ることにしました。毎回シンガポールにきたら行うのが、書店巡り、そして国内をあてもなくさ迷う。

そしてローカルのショッピングセンターでの人間ウォッチング。書店は前日にPopularに行ってあるため(←そういやPopularの店舗、10年前に比べるとずいぶん減ったように思えます)、徘徊がこの日の最低ノルマ(笑)。バスとMRTに時間をかけて乗れるといえば、毎回行いSBSでのジョホール日帰り海外旅行です。

カランの海老麺を遅い朝ごはんに食べてからMRTに乗りました。ここの海老麺が一番です

MRTでブギスまで移動し地上に出ます。昨年訪れた際は、地上に出ると、そこはホーカーセンターが多数立ち並ぶ常設の縁日のような場所でした。しかし、再開発なのかそれらは全て取り壊され工事がおこなれています。これでまた一つ、シンガポールらしい場所が消えたように思えてしまいました。その後、徒歩で5分ほどの距離にあるいつものバスターミナルに到着。ジョホールバールに行くには、SBSの路線バスだけではなく、一気にジョホールのランキンターミナルまで北上する星柔快車もあります。料金の差がほとんどなうため、だんだんSBSを利用する人が減っていたのはこれまで感じていたのですが、以前は5分間くらいで出発したいたものが、今回は15分以上も待ちました。しかも、始発から乗ったのは私一人。行列ができている星柔快車とは大違いです。車窓観光&人間ウォッチングをするのが目的のため、SBSの方が都合がいいのですが、さすがにこんなにもバスの運行に差があるのなら、次回は考えなければなりません。

さすがに、バスが北上するにつれて乗客が増えていきます。いや、増えすぎです。そのときになり気がつきました。あ、今日は土曜日だって。土曜日の午前のジョホール行き。一番混むのでした。物価が全然違うため、シンガポール国民が買出しにジョホールに繰り出す曜日でした。まあ、何とかなるだろう・・・そう思いながら満員のバスに揺られ、ようやく国境にある出国審査場に着きました。あれ?そんなに人は多くは無いかな??と安心したものの、出国を済ませ、一階のバス乗り場に降りると・・・いや、降りられません。くだりの階段からしてバスを待つ人でごった返しています。2社のバスを待つ人、トイレに行く人・・・。3つあるはずの列がなんだか分からなくなっています。それくらいの人、人、人。どこに並んだらいいのか分からず、とりあえず、SBSのバスが一台来るのを待ちました。10分間隔くらいで来るバスを2、3回待てば乗れるだろう・・・そんなのんきが気持ちで待っていると、SBSが一台やってきました。すると人の動きがありました。あ、ここに並んでいると良さそうだ!と確信した私。私以外の人も、どこに並べばいいのか分かっていないようで、半信半疑で進む人たちを横目に一気に進めるだけ前に進みました。

バスターミナルではSBSの方が人が少なかった・・・当然、国境での一旦下車の時も同様です。2台目のバスには乗ることができました。ただ、コーズウェーは激混み。全然進みません。ただでも交通量が多いにもかかわらず、2車線を1つにしてまで補修工事をしています。それも、大々的なものではなく、作業員が1人でやっているような軽補修を。これが渋滞の原因になっていました。マレーシア側のボーダーが近代的で大きなものに生まれ変わったのですから、早急にコーズウェーの動線をより効率のいいものに改良して欲しいものです。第2コーズウェーがあるって?それはそうだけど、ジョホールに行くなら遠回りですよね。

小一時間ばかり混みあったバスに立ち乗り。疲れたとか、人に酔ったではなく、トイレにいきたいよ〜が素直な感想。乗用車は専用の入国審査を通りますが、バスの乗客は巨大な入国審査場に行くことになります。これまで世界中多くの入国審査場を通ってきましたが、私の記憶する限り、このジョホールバルの新しい出入国審査場が一番の規模を誇っているのではないでしょうか。バスがあんなに混み合っていたのに、入国審査ではほぼ待たずにスタンプをもらえましたからね。

こうして久しぶりに訪れたジョホールバル。おっと、まずはトイレ!!笑。近い将来にマレー鉄道の駅にもなるこの施設には、来る度にテナントが増えています。マレーシアらしくなく、トイレも無料だし、もちろん新しいから綺麗です。ここのお店を見るだけで、隣国シンガポールとの物価の差を明確に感じることが可能です。これだもの、多くのシンガポーリアンが週末にジョホールに買出しに来るわけです。

時間は12時。手持ちのマレーリンギットはRM12ほど。食事をするのに丁度いい状況です。が、土曜の昼です。めぼしいところはどこも混みあっています。以前に客がほとんどいなく閑散としていたハンバーガーショップに向ったのですが・・・書店になっていました^^;。まあ、明らかに客が入っていないお店だったしね(笑)

一部のネット情報では2009年末で閉鎖とされていたマレー鉄道のジョホールバル駅ですが、少なくとも私が訪れた2010年7月末段階ではこれまで通りに使用されていました。帰りはマレー鉄道で、とも考えましたが、あいにくちょうどいい時間の列車がなく、帰りもバスでの「帰国」。終点まで乗ってもよかったのだけど、マレーシアでお昼ご飯を食べ損ねたし、ローカルのスーパーでの買出しという、これまたシンガポールでのルーティンワークも残っています。今回は10年前によく行ったお店であるジュロンポイントに行ってみました。じつに久しぶり。1995年12月にオープンし、MRTの終点駅横で、かつバスターミナルも併設されていたここも、MRTが延長になり閑散としているのかな?なんて思っていたら大間違い。お店の規模が2倍にもなっています。建て増しだけではなく、既存部分も大改装されたようで、まったく"土地勘"がなくなっており、うろうろしてしまいました^^;

お昼は結局ハンバーガー。コーラおいしい^^

以前は地下にあった食品フロアですが、今では地上階にテナントとして入っています。ここまでたどり着くのに30分以上も歩き回ってしまいました。前はMRTを降りて2、3分もあれば食品売り場にたどり着けたのになぁ〜(笑)。ここでローカルの食品を購入していると、初めて訪れた12年前は、駐在員の親戚の子供を連れてよくデザートを食べたり、プリクラを撮って遊んだよな〜という懐かしい記憶がよみがえってきました。小学1年生だったその子も、今では大学生。早いもんです。

買い物の後、フードコートで食事を食べようと思ったけど、ここも改装されて、どうやらタイのフードコートのようなクーポン制になっている様子。面倒なのでパス^^;・・・と思って地下に多数あるレストランものぞいてみたけど、普通のレストランばかり。価格も高いし、一人で入るのも気恥ずかしい雰囲気です。で、マレーシアで食べようと思っていたハンバーガーを食べることに。ジュロンポイントを出てすぐの場所にウェンディーズのお店がありました。

結局、勝手がわかるはずなのにかえって無駄に歩き回ったジュロンポイント。こんなことなら、素直にオーチャードの高島屋までいけばよかったな、そう思っても後の祭りです。この後、夕方いったんホテルに荷物の整理をした後は、そのまま寝てしまってもよかったのだけど、せっかくホーカーが多数あるゲイランに宿泊しているんですもの、手軽なものを食べにいくことにしました。10分ほど歩いた上で選んだのは、無難な↓。基本的に肉があまり好きではなく、特に鶏肉は絶対食べられない私にとって、実はホーカーの料理を選ぶのは大変だったりします^^;

食後、デザートを購入してホテルに戻ります。アイスクリームの類は日本以上に値段が高いシンガポール。セブンイレブンではなく、地元の商店のようなお店で買うと少しは安いようです。こうして、長いようで短かった今回の旅行も終わろうとしています。

最後の食事はフィッシュボールヌードル。デザートはまたしても100プラスとアイス^^

6日目
 朝、目が覚めると雨。それもかなり激しい雨。シンガポールは雨で始まり、雨で終わりそうです。前日のうちに6:30にタクシーを呼んでいたのですが、この大雨です。雷もなっています。時間になってもなかなかやってきません。ホテルの従業員さんも電話で確認してくれたのですが、間違いなくこちらに向かってはいるとのこと。だいぶ遅れてやってきたのは、久しぶりに乗るベンツタクシーです。Cクラスの。前乗ったときは190シリーズのガソリンのマニュアル車でした。今回はなんと現行型。それもディーゼル車です。これが世界に誇るベンツのディーゼルなのか!そう感心するほどの静さ、そしてトルク感。だけど、ドライバーさんがいただけませんでした。この大雨で川のようになっている道路を走っているのに、終始携帯で誰かと話しています。もちろん、片手運転です。しかも、恐ろしいほどの大トルクエンジンなのに、アクセルをガバガバ踏んだり離したりするから、まるで背中を押されるような加速が数秒ごとに繰り返されます。スリップしてスピンしちゃうのでは?そんな心配すらしたくなりました。

 心配していたうちはまだよかったです。10分も乗ると、その
荒い運転に酔ってしまいました。アクセルを踏むたびに大トルクでドンと車が出ます。それが数秒ごとに繰り返されるんですもの。ディーゼル車特有の低音の効いたエンジン音なので、最初はオーディオのドラムがどんどんいっているのかな?そう思ったけど、彼の荒いアクセルワークのせいでした。空港に着いたときはヘロヘロだった私。しかも、ANAのチェックインカウンターが列をなしていました。こういうときに「ゴールドメンバーです」といって先にチェックインを済ませ、そのままラウンジに直行できるので、昨年の修行も無駄ではなかったと思います。たとえプラチナからステータスが落ちてしまっても、SFCの会費を払っている限り、この特典を継続できますしね。

 シンガポールから成田までは事前に予約していた非常口席です。足元が広いので楽チン楽チン。ただ、非常口席の説明のために、CAさんがやってきたかと思うと、なぜか英語で説明していきました(笑)。快適に昼寝をして日本まで戻ろう、最初はそう思っていたのですが、旅の疲れのためか、離陸後ほどなくしてお腹が急降下をはじめちゃいました。あまりに頻繁にトイレに行くので、
隣の席に座っていたカナダ人のおばちゃんが心配してくれました。これをきっかけに彼女との会話が始まりました。最初は彼女にシートテレビの操作法を教えてあげました。そのあと、互いの住んでいる場所、今回の旅の目的、家族のこと、シートテレビでの番組の内容・・・いろいろ話しました。だけど、その会話の最中何度もトイレにいく私(笑)。でもね、おばちゃん、トイレから戻ると、私に毛布をかけてくれるんです。

 そんな彼女との
一番印象的だった話し。それは成田到着直前のこと。彼女はシンガポール―成田―カナダと乗り継ぐため、成田は通過点に過ぎません。そろそろお別れの言葉を言おうと思ったr時、「あれ?何??」と彼女が聞いてきました。何のことかな?と外を見ると、それは田んぼ。そう、彼女は日本の田んぼに興味をもった様子。田んぼだよ〜って説明すると、「これが田んぼか〜!米はこうやって作るんだ〜〜」そう感激している彼女。日本人には見慣れた光景である田んぼ。ですが、カナダ人の彼女には芸術的な美しさに思えたんでしょうね。

 そんなおばちゃんとお別れをしようと思ったら、おばちゃん、「あなたのおかげで旅が快適になったは!」と嬉しいことをいってくださいました。思わず、
心の中がほっこり(*^_^*)

 こんな温かな気持ちになれたのも、ずっと英語を勉強させてくれた
両親のおかげ。そんな気持ちになりながら入国審査、税関検査と進みました。

 さすがに夏休み。どこも混雑していたけど、そんなことも気にならないほど温かな気持ちでいっぱいでした。成田ではラウンジでマッサージチェアのんびり。帰りの国内線もいつものA320なので、これといって特筆すべきことはなんもなし。いや、国際線の機内が充実していたので、その
余韻に浸っていたのかもしれません。
 こうして、人生で31回目の海外旅行、そして13回目のシンガポール旅行が終わりです。スリランカでは車酔い、そしてガイドの質の低さにがっかりでした。シンガポールもずっと雨続きでした。とはいえ、それらをすべて打ち消すくらいの経験を、帰りの機内ですることができたので、
今回の旅行も大成功!そう締めくくりたいと思います。


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