シンガポール・スリランカ旅行記 2010年
2010.7.27〜2010.8.1


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4日目
 翌朝も時差のため早く目が覚めてしまいました。ガイドに会いたくないので、早めにレストランで食事を済ませました。と、言いたいところだったけど、席を立とうとしたら彼が来てしまいました。しかも、同じ席に着いたので、さすがに少しの時間はいないわけには・・・なんで客の私の方が気を使わないとならないのでしょうか?

ホテル前にて。信号機がないので、騎馬兵のお兄さんによる手信号です。交代要員もすぐ後ろに待機しています。

 8時にロビーで再待ち合わせ。古都キャンディの町に古くからある、釈迦の歯が祭られているという仏歯寺の観光でした。ホテルから徒歩圏ですが、あいにくの雨。湿度も高くジト〜ッとしたなんとも不快な天気でした。

見た目よりも奥はずっと広い感じです。外国人の入場料は高いです。その代わりにお経?のCDがもれなく付いてきます^^;

お寺そのものは規模の大きなもので、朝から多くの地元の人が参っていました。

寺の前はこんな感じ。参拝者向けのお店と多くのスリーウィラーが立ち並んでました。

ホテルに戻った後、荷物を整理してチェックアウト。ガイドさんと比べ、英語しか話さないものの、ドライバーさんの心地いい仕事っぷりに改めて感心しました。するとどうでしょうか?ガイドさん、「運転手さんの仕事が気に入ったら、チップをたくさんあげてください」ですって。余計なお世話です。あんたに言われなくても自分で考えます。しかも、夕方まで何度と無く、チップの話をしたり、スリランカはお金が無い旨の話をしてきます。

はいはい。分かりました。自分もチップが欲しいというのを強烈にアピールしたいんですよね?でも、そのアピールの度に、気分的にはチップの額を下げたくなるんですけど?笑

9時前にホテルを出発し、まずは「宝石の博物館」に連行されてしまいました。なんてことはない、単なる宝石屋さんです。まずはDVDを30分見せられ、その後、原石の説明など。そして店舗へ。数万円のものが多数並んでいますが、もちろん買いません。いや、買えません。「宝石には興味ないんだけど・・・」というと、ガイドさん、妙に物分りがよく、「じゃあ、出発しましょう」と。車に乗ると、「男性には宝石なんか必要ないですよね〜」と言うので。「そうなんですよ。男性物の衣類とかならまだ見ても良いんだけど・・・」なんていってしまった私。「じゃあ、行きましょうか」とガイドさん。車が出発しました。30秒後、車が到着しました。だって、道路を渡ったらすぐそこが衣料品店。

朝早いというのに、20畳ほどの店内には10人以上の店員さんがいました。「一番安いTシャツは150円でかえるよ」といっていたガイドですが、現実には一番安いので1500ルピー。1300円ほどでしょうか。しかも、安っぽい白地の綿の上に像の絵のプリントがされているだけです。

店員に捕まらないように店内を歩き回ったのですが、如何せん店が狭すぎ。で、店員多すぎ。ドッジボールで最後の一人になったときの激しい攻撃を思い出してしまいました(笑)

どこの国にいっても、今回のように個人的なツアーを作ってもらったときには、ガイドさんの顔を立てるために、道中で1つは何かを買うことにしています。今回は前日の夕方にバテッィクを購入していたので、それで十分です。これだって高いよな〜と思いながらかなり値引き交渉して買ったものです。今日のお店の方が種類も多かったけど、まるで価値の見出せない製品が多かったので、散々店員から逃げ回ったあとに「買いません!」といって店を後にしました。

ようやくキャンディの街を後にします。古都キャンディ。世界遺産にもなっている町なのに、この旅行記を書いている今となっては鮮明に覚えているのが、このお土産屋で逃げまわったことです^^;

像の孤児院にて。河の横には何軒かのレストランがあり、それぞれのテラスには多くの観光客が集まってました。

次の目的地ピンナワラ象の孤児院に到着したのは2時間後の11時でした。ここでの予定は象の鑑賞。と、昼食。昼食が12時からなので。それまでの1時間が象の鑑賞となります。まあ、本当に像を見るだけ。もちろん、たくさんの象さんがいます。孤児院というだけあって、怪我をした象なども多く、施設的には価値が大きなもの。だけど1時間は長かった(笑)。レストランのベランダのような場所から見ているだけなんですもの。

しかも、デジカメのバッテリーここで切れてしまいました。エネループにしてから、バッテリーが切れるのが突如訪れるようになってしまいました。電圧低下が急激におこるようなので、バッテリーメーターが満タンだった次の瞬間には「バッテリー切れ」ですからね。いつもの旅行では200枚くらい撮影したらバッテリーが切れるのだけど、今回は120枚ほどでこの時が訪れました。フラッシュだってそんなに使っていないのだけどな〜。

ここのお土産物やさんでは絵葉書を購入して、象を見ながら日本の知人宛に葉書を書きました。その間、ずっと私の目の前では雄の象同士の交尾まがい風景が繰り広げられていました。ガイドさんの嬉しそうなこと。やっぱり、昨夜の私のいやな予感は的中していたのかな?笑

この日のお昼ご飯。口に合わなかった^^;

食事が始まる12時近くなると多くの観光客が集まってきました。その9割がたが中国人観光客。団体の。まあ、彼らの様子は皆さんの想像通りで、他の観光客お構いなしで、自分たち中心。

そんなこともあり、少々フライング気味に食事をはじめ、早々とこの場所を退散しました。

車に戻り、いよいよ最後の観光地であるコロンボの街に移動します。さすがにかつての首都、いや、実際的には今でも経済、政治の中心部。コロンボにつながる道は昨日のシーギリアへに道とは打って変わり、まっすぐだし、整備されているし、そもそも、両側に普通にお店や住宅が広がっている幹線道路でした。

2時間ほどでコロンボ到着です。と、言っても、特に観光地というわけではありません。車で主要な場所を巡って、インドのオートリキシャーのスリランカ版であるスリーウィラーに乗り換えて5分ほどの観光ドライブを経験し、また、象の孤児院で書いた絵葉書を日本に郵送するために郵便局に連れて行ってもらえば予定の観光は全て終了です。時間、まだ4時。で、夕食は6時以降とのこと。2時間もあります。ガイドさん、珍しく気を利かせ、「書店に行ってはどうですか?研究の参考になると思います」といってくれました。もちろん、お願いしましたよ。だけど、少したつと、「道路も混むと思うからやめませんか?」だって。おいおい(笑)

左上。絵葉書を送った郵便局。
右上。スリーウィラー乗車中。
左。何の建物だったかな・・・?笑

しゃあないので、その代わりとして海の見える場所に連れて行って欲しいとお願いしました。太陽が傾きだしたインド洋に面した海岸線は綺麗だろうと思って。結果的に、海に面した豪華なホテルの宿泊客を装って駐車場に侵入し、その後1時間ほどそこでの自由時間となってしまいました。1時間でも長かったのに、ガイドさんのところに戻ると、「食事までまだ1時間もありますよ〜」といわれてしまいました。でも、カップルや親子連れが楽しむこの海岸線で、私はいったい独りで何をすればいいの?笑

これがインド洋!波が結構高かったです。でも、亜熱帯らしい雰囲気いっぱいでした。

で、結局、当初の書店という願いを聞き入れてもらいました。正確に言うと、待ち合わせの後、再び彼が日本語で手紙を書くのを手伝だったので、いやと言えない状況にしてから頼んだんです。計画的に^^;

連れて行ってもらった書店では、残念ながら教科書の類は手に入りませんでした。政府から配布されるものだから売っていないとのこと。似たようなものとして学習参考書の売り場を案内してもらったのですが、オックスフォードなどのコースブック、インド製のワークブックばかりで、スリランカオリジナルというものは皆無でした。でも、いい経験となりました。文具売り場のぞいたり、児童書売り場で立ち読みしたりと、他国へ行っても必ずすることができたのですから。これが間接的に、今後の研究に役立つはずです。

この書店での30分をもって、スリランカでの観光は全て終了しました。う〜ん。移動距離が長かった割には、正直、見所に乏しかったかな?おそらく、近隣のインドやネパールなどと無意識に比較してしまったのだと思うけど、その両国に比べるとインパクトは弱いように私の眼には映りました。まあ、それが日本人にはあまりなじみの無い国である所以かもしれません。と、いうわり、私の感性の問題かもしれませんが。

そんなことを考えて向った先が日本食のお店。偶然、日系企業の接待も隣の席で行われていたのですが、かつては日本人も経営に関わっていたらしい日本式の居酒屋さんでした。メニューは最初から決められていたてんぷら定食。まあ、いたって普通のてんぷらでした。さすがにご飯はアジアンな食感で、あまり美味しいものではありませんでした。

天ぷら定食。普通のおいしかった。

食事後に、メニューを見てそれらの価格をチェックしていると、スリランカの物価を考えると高価な金額となっていました。接待向けだから高価でもかまわないのかな?そのときに、面白い誤字を見つけたのが下の写真です。誰も気がつかないのかな〜笑 

おしっこ巻(笑)

食事後は渋滞気味の道を空港まで送ってもらいます。1時間半ほどかかりましたが、いつもとは違い、旅の余韻に浸ることができません。体調が悪かったこと、ガイドに満足できなかったこと、観光地のインパクトが他国に負けてしまったこと・・・それらが複合的になったのでしょうね。

空港ではスムーズにチェックインができたものの、ラウンジを利用できません。スターアライアンスのゴールドは対象外で、シンガポール航空の上級会員だけが利用できる、そういわれてしまいました。とはいえ、ラウンジ目の前のベンチに座ったら、ワイヤレスLANに接続できたために久しぶりにメールのチェックなどができました。

帰りの機内はスリランカ時間での深夜初。日本ではもう早朝というような時間です。機内食も出されましたが、食べる気にもなれず、また、少しでも休みを取りたいので、飲み物すら頼まずに寝たふりをして到着まで目をつぶって時間を過ごしました。


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