横浜・鎌倉旅行記
2013.2.222013.2.29

 武家の都、鎌倉。これまで京都には何度か足を運んだとことがありましたが、鎌倉は訪問したことがありませんでした。そもそも、神奈川県自体、中華街にふらりと足を運んだだけで宿泊したこともありませんでした。
 転勤になることが予想され、さらに空港までの利便性が損なわれることも予想されたため、2月末の土日を利用して
早春の鎌倉を旅してきました。

 航空券はANAのマイレージ特典。ホテルは楽天トラベル経由で、リムジンバスの発着地至近の
ヨコハマプラザホテルを予約しました。土曜日の始発便で行くと鎌倉着はお昼になってしまうため、今回は金曜日の遅い便を予約しておきました。千歳到着後、時間的に余裕があったためNH84便からNH82便に変更してもらいました。天気もよくなく、航空機のダイアに遅れが出ていたためもっと早い便にも乗れましたが、トイレ休憩とドリンク休憩をラウンジでとりたかったのでこの便にしました。でも、金曜の夜の羽田行きです。出張帰りのビジネスマンでラウンジは混雑しておりました。明らかに旅行モードの人は私たち夫婦しかおりませんでした。


横浜駅至近がウリのホテル。が、さすがに古さを隠せませんでした。


 今回は初の鎌倉ということもあり、
江ノ電バスの定期遊覧バスを事前に申し込んでおきました。ネットで調べると、利用客が少ないだとか、滞在時間が短くて慌しいとかという意見も少なくなかったのですが、自己手配した場合の交通費、入場料、そして食事代を考えると、実質的なガイド代金は1000円以下になる計算となったため、混雑したバスや電車に乗る必要のない江ノ電さんのバスを事前に予約しておきました。一回目はコンパクトに有名な場所を押さえておき、二度目の訪問の際は自分の足で見たい場所をじっくりと見学する・・・古都の場合はこれが私の理想です。

鎌倉
 江ノ電の遊覧バスの出発は10:20。余裕を持って鎌倉に向ったため9:10には江ノ電の営業所に到着し支払い完了。

旅の出発地、鎌倉駅。そして江ノ電のカラーリングを模したしずか号の車体。

一人4400円なり。高いようだけど、食事なども全て込みなので、まあ、妥当な金額でしょう。さすがに時間があるため、1時間でめぐることのできるお勧めコースを営業所のおばちゃんに教えてもらいました。まだ朝早いけど、大巧寺、妙本寺、本覚寺と散策してきました。40分ほどで回れるコースなので、早めに着いた方にはお勧めです。

左から大巧寺、妙本寺、本覚寺。大巧寺は近所のおじいちゃんが多数散歩中。本覚寺は誰もおらず、本覚寺は観光客がたくさん。

 さて、いよいよしずか号での旅が始まります。今回は総勢7人。たったの(笑)。それに大型の観光バスですから、人件費や燃料代を考えると、ほとんど儲けなんかないのだろうな〜そんな心配をしてしまったほどです。
 この日のガイドさんは50歳前後のベテランの方でしたが、物静かな話し方ではあるものの、一切の資料をよむことなく、車内でも観光中も完璧なガイドをしてくださいました。歴史の年号なんかは当然として、事前に配布されたパンフレットの資料のページ数なんかもすらすら出てきます。それだけではなく、道中、ずっと案内をしてくださったのですが、バスの進行速度に合わせての解説のため、解説が終わると「はい、右手がその場所です」のように常にぴったりの解説なんです。すごいです(笑)。参加人数も少ないこともあったのですが、最初の訪問先で
御朱印帳のことを話したため、次の訪問地からはガイドさんの方から場所やタイミングなどを教えてくださいました。

建長寺にて。鎌倉五山の第一位である禅宗の寺院です。雪が残る庭園も綺麗でした。

 午前の観光場所は建長寺、鶴岡八幡宮、そして鎌倉宮。けんちん汁の由来が「けんちょう汁」であること。八幡宮の八の文字が鳩が2羽向かい合ったもののため、それをモチーフにして鳩サブレができた・・・など、へぇ〜と言わずにはいられない説明が続きました。

ご存知鶴岡八幡宮。八の文字をじっくり見ると、確かに鳩が2羽おります。これが鎌倉銘菓はとサブレの由来なんですね〜知らなかった^^

なお、鎌倉宮は人気も少ない静かな神社でしたが、神主さん直々に詳しく解説をしてくださいました。鶴が丘八幡宮は後15分ほど滞在時間があればもっとじっくり見て回れたと思いますが、他は丁度いいくらいでした。

鎌倉宮に行くにはこの狭い交差点を左に進むんです!
まず、白い鳥居が印象的です。全体的に厳かな雰囲気の神社でした。
この付近は、芥川龍之介など、かつて著名な文豪が集った場所のようです。

 お昼はセットとなっている御代川さんの懐石弁当です。残念ながら天ぷらが冷えてしまっていましたが、それ以外は上品な味でとっても美味しかったです。ご飯のお代わりも無料でしたが、内容的には2625円の鎌倉弁当と同等のようです。そう考えると、ほんと、このツアーは格安です。

鎌倉なのに合掌造り的なデザイン。鎌倉なのに京料理の名店・・・まあ、美味しかったです^^

 食後は長谷寺、鎌倉の大仏と巡りますが、その道中も鎌倉文学館の歴史など、休む間もなくガイドしてくださいました。

日本でも有数の観音霊場として知られる真言宗豊山派総本山の寺、長谷寺。牡丹や
梅などが、たくさんの花に囲まれているため「花の御寺」と称されているんですって。

 長谷寺は御朱印をお願いしたこともあるけど、人も多くてとにかく慌しく感じました。ここも後15分はほしい感じでした。

正式名称は高徳院。大仏様はかつては金色に光り輝いていたんですって。
実は像内は空洞で、人が入ることができます。内部は真っ暗ですが、構造がよく分かります

一方で大仏様は、まあ、見ての通りということもあり、胎内に入ることも出来、御朱印も済ませませたが、十分な観光時間でありました。

綺麗な海を見ながらのドライブ・・・かなりの渋滞でした。江ノ島ってこんな風に見えるんです。

その後、七里ガ浜経由で江ノ島に向います。由比ガ浜には多数の消防車、そして救急車がでており、ブルーシートで覆われて人が運ばれていたようです。無事であったことをお祈りいたします。江ノ島までの134号線は土曜日ということもありずっと渋滞していました。絶対、江ノ電で移動したほうが早いです!(笑)。


江ノ島
 1時間ほどバスに揺られ、ようやく到着した江ノ島。ガイドさんが丁寧に江ノ島の巡り方や江ノ電の駅までの戻り方を教えてくれ、ここで解散に。江ノ島は、まあ、
温泉街のお土産屋のような、日本の観光地の典型で、ふだんは絶対に買わないようなものも多のですが、思わず手にとってしまう・・・といった感じの連続です。

江ノ島神社へは、エスカーを利用しました。

 今回は時間的なこともあり、まずはエスカーという昭和時代のハイカラな乗り物に乗り、一番上に上がります。まあ、ただのエスカレーターなのですが、しずか号の乗車券とセットになっていたので利用しました。まあ、確かに楽だけど、登りだけだし、たいした距離は上がっていません。帰りは階段だったのですが、これしか上がっていないんだ、そう思うほどのエスカレーターです。有料なら乗りません(笑)。

展望台からの眺め。早春の海はとっても綺麗でしたよ〜。

 ここでも御朱印をお願いし、あとは展望台に上りました。夕焼けにはちょっと早かったけど、天気も良かったためとっても心地よい景色を堪能できました。でも、展望台の料金、高すぎると思います。

江ノ島駅と江ノ電の車体。
自宅用に江ノ電サブレを買いました^^

 江ノ島にはなんだかんだで2時間近くいました。帰りは徒歩で江ノ電の駅に移動し、これまた無料サービスの切符を使って鎌倉駅に戻り、そこでJRに乗り換えて横浜に戻りました。江ノ電から見る海、そして江ノ島。バスの車窓から見るより輝いて見えました。そんな不思議な魅力の乗り物、それが江ノ電なのです。

晩御飯はそごうで、フライ定食を食べました

横浜
 横浜駅に来るのは6年ぶりかな?羽田からのリムジンバスでの移動というのも前回と一緒。今回は宿泊をしたため、前回よりもゆっくりと横浜駅を見て回ることになりました。印象としては、駅周辺に地下街が広がりメインの入り口も地下のため、人の動きがほとんど見えず
駅らしく感じられません。コンコースを歩いても、札幌駅や京都駅のようにお土産物屋さんがたくさんあるわけでもなく、合理的で質実剛健な感じを受けました。鎌倉の武家の歴史と関連はないのだろうけど、日本のターミナル駅らしくはないと思いました。
 羽田からはリムジンバスで移動したけど、空港内での移動距離、駅ホームでの移動を考えると、まだまだ京急で移動するよりバスに乗るほうが荷物を持った旅行者には便利だと思います。乗り換えもないし迷いようもないしね。

マリンタワーから、山下公園、ベイブリッジ、そして富士山を一望しています。
強化ガラスの床からは下が丸見えなんです〜。

 横浜では中華街のほかには山下公園に行きました。まあ、マリンタワーに上がっただけですが、天気もよく遠くは富士山まで綺麗に見えました。関東大震災の震災瓦礫を埋め立てて作った公園とは思えない綺麗な公園。東日本大震災からの復興が済んだ際にはも、きっとこのような美しい公園が出来るものと信じております。

中華街
 ご存知中華街。世界最大とも言われておりますが、それくらいたくさんのお店が集まっております。
みなとみらい線が開通し、観光客にも分かりやすくなったように思えます。今回はお昼ご飯を食べるのが目的であったため、食後に少し散策しただけでしたが、甘栗の強引とも言える売り方にはうんざりしてしまいました。まあ、気の弱い人が何人かでも買えば儲けがあるのでしょうけど、いたるところで甘栗を売っているし、路上にも「甘栗の強引な販売には気をつけて」という趣旨のたて看板があちこちに出ていました。

とってもにぎやかな中華街にて。

 今回はコースではなく食事は一人2500円のオーダーバイキングのお店に入りました。頼んだ料理を小皿に盛り付けて運んでくれるというシステムですが、意外と食べられるものではありません。

お昼はオーダーバイキング。とっても高くついた気がします。意外と食べられません。

かなり頑張って食べたけど、食べたいものを数品注文する、あるいは一人2000円くらいのコースメニューを注文したほうが満足度もコスパが高かったように思えます。ちなみに、店を出て少し歩いたところでテレビのロケを行っておりましたが、後日偶然テレビをつけると、それはリアルスコープの撮影でした。ちなみに、激安中華の謎のような特集でした。




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