インド・タイ旅行記 2009年
2009.7.18〜2009.7.24

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5日目
 早いもので日本をでて5日目。皆既日食が起こっているはずですが、残念ながらインドは雨模様。しかも、深夜、急にお腹が急降下を始め、抗生剤を飲んでも一向に治まる様子がありません。疲れなのか、食べ物のせいなのか・・・。朝食は食べたくはなかったのだけど、食べないとこの暑さでダウンするのが目に見えています。夕食の内容のしょぼいことから考え、まったく期待していなかった朝食でしたが、予想通り、なんともシンプルなもの。消化のよさそうな蒸しパンのようなものを1つ、そしてオレンジジュースを飲んで朝ごはん終了。スタッフは多数居るのも関わらず、紅茶かコーヒーかを聞きに来る者すら居ない、なんともサービスの悪いホテルでした。部屋の調度品はそれなりに立派なのですがね。

左。ラッシーを売るお店とガイドさん。右。衛生状況は気にしないほうがいいかも・・・笑

 胃腸薬を飲み、しばしの安静の後、予定通り8:00にガイドさんと合流です。チェックアウトの際に、前夜散々またされたコーラの料金を払ったのですが、なんと金額は100ルピー。200円。物価から考えると信じられないほど高いです。こんなところだけ高級ホテルぶりを発揮しているので余計腹が立ってしまいました。

 小雨交じりの道を、一路アグラに向けて出発!と思いきや、ホテルを出て数分後に、一軒の小さなお店の前で車が止まりました。そこで、ガイドさんのおごりでラッシーをいただきました。インドに来たら食すべき3つの食べ物。それは、カレー、ナン、そしてラッシーとのこと。おそらく、一杯の値段は数円だと思いますが、日本の「飲むヨーグルト」にも似た素朴な味わいに妙に感動した私です。ちなみに、カップは素焼き製。飲み終わったらゴミ箱にポイなんです。もったいないけど、まあ、原料は土ですからね。 

途中車窓観光となったファーテープル・スィークリー。
アグラから南西37キロにあるアクバル帝の城跡。

1986年世界遺産に登録。

 ラッシーを飲むのを実はためらっていた私。もちろん、お腹の調子が悪いからなんですが、ガイドさんがそれに気がつき、インドの腹痛薬を1つ私にくれました。そして「インドの腹痛には日本の薬は効かない」ときっぱり。なんの薬かは分かりませんが、ガイドさんの気遣いという特効薬も加わり、2時間ほどすると深夜から続いていたお腹の苦しみから解放されました。

こんな無謀な荷物の積み方のまま高速道路を爆走中^^;

 前日に続き出発の2時間後、10時にトイレ休憩。私のためというより、ドライバーさんのためという意味合いの方が強いように思えます。それくらいインドの道路状況は最悪。高速道路を走っているはずが、途中なぜかいきなり歩行者でごった返す田舎町の中心部を横切ったり、ご多分に漏れず、みな自分のことだけを考えて走っているし、野良犬、野良牛が道路を横切ったりもします。運転が大好きで、ドリフト走行など、アクロバットな運転にも自信のある私でも、インドでは運転したいと思いません。

こんな小さな車体に大人が7人も乗っています。
前列の男性は完全に体がはみ出ています^^;

 ホテルを出て5時間後の1時過ぎに、タージマハルのあるアグラの街に到着しました。ジャイプールとは比較にならないほどの交通量です。信号もほとんど機能していない交差点で、みな器用に信号無視をしたり、自分のことだけを考えて運転しています。しかも、無防備なオートリキシャーやバイクの2、3人乗りが大部分を占めています。事故=大怪我ないしは死。この街で、大量の人を安全かつ迅速に目的地に運び届けるにはどうしたらいいのでしょうのか・・・。

これがナノ。クラッチもシフトも節度感があり、足車としても満足できそうです。

 混雑した道を進み、アグラでの最初の訪問地にたどり着きました。そこはタタの代理店。そう、車屋さん。ナノを見てみたい、そう冗談交じりで言った私の発言を実現させてくれたのでした。しかも、1軒目には実車がなく、他の代理店を探してまで連れて行ってくれました。しかもしかも、日本からナノを見るためにやってきたんだ、そう店員に言って、特別に運転席に座る許可をもらえました。確かに狭いけど、シフトの感じもしっかりしており、意外なまでに普通の車でした。絶対買うわけのない私のために、わざわざキーを貸してくださった受付のお姉さん。どうもありがとうございました

 さて、車に乗ってばかりで何もしないままお昼の時間になりました。お腹も空いていないし、第一、調子も今ひとつ。と、いうことをガイドさんに伝えていたため、お腹にとって厳しいインド料理ではなく、ごく一般的な喫茶店でサンドウィッチを食べることになりました。事前に決められているレストランは特に無いようで、ケースバイケースでお店を選んでもいいとのことでした。なんだか不思議。

門の向こうに白亜に輝くタージの姿が!

 さて、食事の後はいよいよインドが誇る世界遺産、タージマハル観光に向います。申し込んだコースの説明では、朝日に映えるタージマハル、なんて書いていたけど、初日から全然違う日程になっているため、朝日は物理的に困難です。とはいえ、雨季のため輝く姿を見られないかな?と思っていたタージマハルですが、それも杞憂で終わりました。雨が降らないどころか、日光直撃の炎天下。40度以上の気温で暑いといより、完全に服を着たままサウナに入っている感じです。拭いても拭いても汗が噴き出してきます。制汗スプレーや虫除けスプレーを身体にかける際のなんともいえないあの冷たさ。それを求めて、必要以上に全身くまなくスプレーをかけてしのぎました。それほどの暑さです。

 暑さでふらふらでしたが、白亜に輝く美しい姿が目に飛び込んでくると、さっきまでの弱音はどこへやら。写真撮りまくり、周囲をきょろきょろ見すぎで、完全に観光客モードです←いや、最初から観光客なんですがね(笑)

説明の必要の無い、インドが誇る世界遺産。

 こんなに美しいのに、こんなに多数の観光客が訪れるのに、このタージマハルはお墓なんですよね。奥さんを失った悲しみでこんなに美しいお墓を建てた旦那さん。最近の説では、裏を流れる川を挟み、真っ黒いタージマハルを作り、それを自分のお墓にするつもりだったとか。歴史に「もし」は禁句ですが、個人的には、白いのが1つという現状のほうが人々を魅了するのではないでしょうか←白、黒の2つがあると、自分は白の方が好き!という、他人の墓に対して好き嫌いを述べるというふさわしくない状況になってしまうと思いません?

 タージの次はすぐ近くにあるアグラ城に向います。感想はというと、物売りのしつこさ、ガイド料を稼ごうとする、素人ガイドのしつこさ、これが際立つ場所でした。城といっても欧州のものとは違い、高さ方向ではなく横方向に広く広がっているため、あまり華やかさは感じませんでした。私も、他の観光客同様に、タージマハルを遠方に一望できることもあり、展望台にいるかのようにパシャパシャと多数のタージの写真を撮ったのでした。

アグラ城。ジャイプールを思い起こさせるピンク色の外壁が印象的。暑かった〜。

 アグラ城を後にしたのはまだ16時のこと。さすがにお腹の調子も良くなく、そして炎天下での観光の後だったので、ホテルに戻って静かに休むことにしました。ホテルは前夜と同じチェーン。食事の内容もほぼ同一。ホットシャワーを利用できないのも一緒。違うのは、前日はコーラを頼んた後しばらくたってからようやくテーブルに持ってきてくれましたが、この日は頼んだ10秒後には持ってきてくれました。そのかわり、食事後にコーラ代117ルピー(←市価の8倍ほど。暴利もいいところ)を払ったら、おつりが出てくるまでに10分です。サービスの悪さだけが際立つホテルチェーンでした。

ホテルにて。食事はバンキング。部屋は広く綺麗だけど、サービスが最低でした。



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