中欧5ヶ国周遊 2009年
〜ドイツ・オーストリア・スロヴァキア・チェコ・ハンガリー
2009.1.62009.1.14

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9日目
 成田帰国までの間、何人もの方から「体調はどう?」と心配していただきました。事情がどうであれ、仮病だった私にあんなにも心配してくださったことを感謝したいです。そして、それが仮病だったことを心からお詫びしたいです。
 
 旅行中に食事のテーブルが一緒になることが多かった方や、自由行動でご一緒させていただくことの多かった一部の方には盗難被害にあったことをお話しました。やはり、というか、残念ながら、というか・・・。ごくわずかの人にしか話していないにもかかわらず、「実は、私もスーツケースを開けられた形跡があった」、「鍵をかけていたはずのベランダが、いつの間にか鍵が開いていた」などという不審情報を聞いてしまいました。まあ、実害は私だけのようですが、ね。

 添乗員さんに余計な心配、そして余計な手間などをかけぬよう、私の仮病を見抜いた方にだけしか話さなかったのですが、それだけでも信じられないような情報の数でした。

 成田でみなさんにお別れを告げ、本当に1人になった私。財布の残金はいつになく少ないし、クレジットカードも盗まれたのでありません。そんな心細い状況なのに、です。まだまだ事件は続くのでした。なんと、新千歳空港が大雪で閉鎖になっていたんです。とことんついていない私です(笑)。

 携帯でネットに接続したところ、羽田発も便も運行を見合わせたり、あるいは函館に代替着陸している便もあります。「変なところに降ろされたら、そこから車のある千歳に移動するお金が無いぞ・・・・」という、本当に恥ずかしい心配をしだした私です。出発できたとしても、天候が悪く成田に逆戻りとなって北海道に帰れなかったら、翌日の便のチケットを購入するお金もありません・・・(^_^;)。東京に住む親戚に「最悪の場合は泊めてください」という電話をしてしまいましたよ・・・情けないったらありゃしません・・・(^_^;)

 まあ、結果的にはかなり遅れての出発となり、千歳にも定刻より遅れながらも到着することもできました。ハンガリーで財布を盗られて以来、実に2日近く一睡もできず、不運な自分に嫌気がさし、しかもお金がない現実を思い知った私です。自宅に着いたときには、もうフラフラで、重いスーツケースを手にようやく階段を登ったのでした。

 帰国後、すぐに阪急交通社に電話をしました。鍵がかかっているホテルの部屋にいたのに盗難にあった事実。そして、スーツケースを開けられたなどの被害が私以外にも多数あったことを報告しました。もちろん、弁償して欲しいなんていいません。思ってもいえません。会社には免責というものがありますからね。なので、「これからしばらくは当該ホテルの利用を控えて欲しい。物騒なホテルに次々と日本人観光客を送り込むことはしないで欲しい。被害者は私一人で十分です」、そうお願いしました。結果的に、翌日になり担当者の方から電話があり、当該ホテルの利用は控える約束をしていただきました。
 この電話ですべてが終わると思ったのですが、さらに1週間経った頃に、再び同じ方から電話があり、「ホテルの鍵には異常が無かったが、特殊な合鍵などで部屋に侵入したことが考えられる。事実、他のホテルでも同様の被害が続いており、連続窃盗犯の犯行だろう」という現地警察の捜査について報告してもらえました。が、その際も「旅行会社もホテルも弁償ということについては免責が・・・」と、聞いてもいないのに、またしても「免責」という言葉を何度も言っていました。一言も「お金なんとかなりませんか?」とは言っていないのだけど・・・ね。かえって苛立ちを覚えてしまいました

 最後の最後になりますが、旅行中まるで息子のように私を可愛がってくださった多くのご夫婦、そしてツアーに一人参加という一番面倒な条件での参加なのに、最後に盗難被害というおまけまで作ってしまった私に貴重な時間を割いてくださった添乗員のOさん。仮病で具合が悪かったことにしたにもかかわらず、心配してくださったり、薬を飲ませてくださった方々・・・そのすべての方にお礼、そしてお詫びを言わせてください。

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