6日目
朝食の時間になったためロビーに降りるとたくさんの方が既に食べ始めていました。私だけではなくほとんど方が時差ぼけが解消できずとんでもない時間から起きているようです。朝食のメニューはいたって普通だったのですが、従業員の若い女性が上手な日本語を話すことに驚きました。しかも彼女はフィリピン人。ドイツ語、日本語、当然母国語を上手に操るようです。とっても美しい女性でツアーのおじ様方にも大人気。独身なのか、など彼女に関する以上の情報は他の方が私に教えてくれたものです。
この日の観光はハプスブルク家の夏の離宮、シェーンブルン宮殿から始まります。もう一度書きます。夏の離宮です。はい、今はとっても冷え込んでいる冬真っ盛り。観光にふさわしい時期ではありません^^;。「シェーンブルン宮殿と庭園」として世界遺産に登録されている通り、本来は美しい庭が自慢のこの宮殿。だけど、今は・・・(^_^;)
ドイツにいる間は気温こそ低いものの、空は晴れ渡っていました。ですが、前日のチェコの観光時から雲がかかり、いかにも冬!という嫌な天気。当然寒いです。ガイドさんの説明を聞きながら宮殿内を見てまわったのですが、広く、美しく、豪華なことは分かるけど、すべてにおいて自分の価値観を完全に超越しています。「すごいね・・・」というため息にも似た声を出すのがやっとの私がいました。3年前、パリに行ったときに時間が無くヴェルサイユ宮殿には行かなかったのですが、もし行っていればその2つを比較し、自分なりの尺度で互いのすばらしさを表現できたのではないかな〜なんて思ってしまいました。
内部を観光した後は集合時間までの自由行動。と、行っても15分ほどです。庭に回り写真を数枚撮ったらすぐに時間になってしまいました←このとき、全景を綺麗に撮ろうと思い、庭の端まで走ったのですが、外気温が低いので胸に変な苦しさを覚えてしまいました。足の速さには自信があるけど、場所と気候をわきまえる必要があるようです^^;
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ベルヴェデーレ宮殿。現在はオーストリア絵画館になっており、
オーストリアで2番目に大きな美術館とのこと。 |
その後、ベルヴェデーレ宮殿を外見から眺めるためにバスを降りた以外は、基本的に車窓からのウィーン観光となります。世界遺産に選ばれている歴史あるウィーンの街。なので、バスに乗っていても次から次に由緒ある建物、歴史的建造物が登場して来ます、首が右に左に動きっぱなし。しかも、あまりにも数が多いため、何が何で、それにどんな価値があるのかを頭の中で理解することさえほぼ困難。帰国した今になってはな〜んにも覚えていません(笑)。が、一番勉強になったのは、OPECの本部がこのウィーンに街にあるのを知ったこと。意外でした。さらに驚いたのが、OPECの建物がこじんまりとした小さなものであったこと。世界経済を揺るがす原油価格。これがこの小さな建物の中で決められているとは。びっくり^^
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シュテファン大聖堂。ウィーンの観光名所のひとつで、この聖堂を含むリンク
と呼ばれるウィーン歴史地区が’01年にユネスコの世界遺産に登録されました。 |
ウィーンでの食事の際、名物のチョコレートケーキであるザッハトルテがデザートに出ました。甘党で、かつチョコレートをこよなく愛す私です。が、ツアーの食事に出されるもののためか、日本の不○家、シャ○レーゼのようなチェーン店のケーキのほうが美味しいかな?と思ってしまいました。
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これがチョコレートケーキの王様と称されるザッハトルテ。
元々はウィーンのホテル・ザッハーの名物菓子でした。 |
食事後、ウィーンから約70km、約1時間30分の距離にあるスロヴァキアの首都ブラチスラバへと移動します。
日曜の午後ということもあり、欧州らしく閉まっているお店が多かったブラチスラバの街。ですが、車ではなく徒歩での観光だったこともあるけど、石畳の道を歩いていると、「ヨーロッパらしい可愛らしい町並みだよな〜」と思えてきます。とはいえ、石畳の上に雪が積もっていますし、さらにはあちこちで凍結しています。北海道の雪道の比ではないほど滑りやすい道路でした。みなさんもお気をつけを☆←時間的なものか、この旅で一番寒い時間を過ごした気がしました。
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可愛らしい街並み。幅が異様に狭い右の建物にご注目を!笑
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カフェでコーヒーを飲んで温まった後、この日の宿泊地、ハンガリーの首都ブダペストに向けて再出発です。距離にして約200キロ、時間にして3時間半。ツアーも終わりに近づいたこの日。多くの方がぐっすりと眠りについてましたが、乗り物では眠れない私です。相変わらず窓の外をボ〜ッと眺めていました。
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ハンガリーとの国境地点にて。EUに加盟したため国境での出入国審査は
行われず、かつての審査場はご覧の通りひっそりと静まり返っていました。 |
写真こそ無いですが、バスの窓から見た、ライトアップされたくさり橋は非常に美しかったです。同時に、旅の終わりを告げられたような、なんともいえない不思議な気持ちでいっぱいになったHIROでした。
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