4日目
前日同様、この日も22時に寝て、起きたのは2時。さすがに疲れもあったので4時頃まではベッドでごろごろしていました。その後、3日目の旅行記をまとめると、ちょうど食事の始まる6:30になりました。ロビー横のレストランで食事をとり、部屋に戻ったのが8:00。当初の予定では、ホテルの向かいにあるローカルのスーパーに買いだしに行くつもりでした。が、旅行の疲れと慣れない食事のためか、部屋に戻ったら急にお腹が・・・で、買い物は諦め、日本から持ってきた薬を飲み、出発の9:15まで休息をとることにしました。やはり、病院で処方される薬は効果てき面です。
ホテルを出発し、バスは一路マイセンの街に向かいます。そう、マイセン焼で有名なあのマイセンの街です。バスで一時間ほどの距離でしょうか。相変わらず寒さは厳しいけど、風も無く、しかも晴れ渡っているために非常に気持ちのいい外の景色を眺めているとバスはマイセンの街に到着しました。向かった先はマイセン焼博物館。ここはマイセン焼の歴史のみならず、作り方を実演で教えてくれる施設。もちろん、種々のマイセン焼の作品が展示されていますし、購入することも可能です。が、価格がいっちゃっています(笑)。素敵なお皿だな〜なんて思ったら一枚数万円以上!アウトレット品のコーヒーカップだって1つ6000円ほど。買えるわけありません。いや、無理したら買えないことはありません。だけど、買ったところで私にその価値を見出すことができません。せっかくだからと言うことで、一階のカフェでマイセン焼の食器を利用してコーヒーをいただきました。一般大衆にはこれが似つかわしいですし、私の場合なんて相席してくださった年配のご夫婦に、そのコーヒー代まで支払ってもらいました^^;
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実演作業の巧妙さ、展示品の美しさ・・・
そのどれもが別世界のもの^^;
コーヒーすらご馳走になってしまうほどですし。 |
再びバスは出発し、食事をとるレストランに向かいます。エルベ川河川敷にある駐車場からレストランまでの距離、約200メートル。横断歩道を2箇所渡らねばならないのですが、青から赤に変わるまでに時間が本当に短いです。早足の私ですら半分までしかたどり着けないほどです。いつも速いな〜と思っていたシンガポールの速さなんて目じゃない速さ。みなさんもドイツを訪れる際にはくれぐれもお気をつけくださいね←ベルリン、ドレスデンの街では横断歩道が少ないのか、いつも車道をそのまま横断していました。
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とっても可愛い旧東ドイツ内の歩行者用信号。だけど、
見とれているとすぐに赤に変わってしまいます。 |
昼食はまたしてもジャガイモを使った料理。ドイツに来て以来、毎回の食事に形を変えてはポテトが登場して来ます。冬の間保存できる農産物として、ジャガイモが最適だからなんでしょうね。ちなみに、チーズやソーセージのような加工食品が名物なのも同様の理由です。
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お昼はお肉と例のごとくポテト(笑)。肉は他の方に上げちゃいました。デザートはまずまず。 |
食事後、バスが待つ駐車場に向かって歩いていると、交差点で止まっている見慣れない車両が一台。もしかして?とド近眼の目を凝らしてじ〜っと見つめると、どうやらこれが東独が誇った名車、トラバントのようです。しかも、青になると同時に交差点を左に曲がり私の目の前を通過していきました。昭和30年代の車のようなデザイン、エンジン音、そして異様に臭い排気ガス。間違いなくトラバントでした。今回の旅行の目的の1つを達成することができました!
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これが東独の誇った名車、トラバント。1958年から91年まで
長期にわたって生産された名車?です。ボディの基本材料は綿
の繊維を使ったFRPでしたが、末期には実際にプラスチックに紙
パルプを混ぜ込んでいた、にわかには信じがたい車です。
エンジンは当然2ストロークで、全長3.5m、車幅1.5mの小さなボ
ディーに4人まで乗ることができました。変速機は当然MT。しかも
シンクロ機能がないのでシフトのたびにダブルクラッチが必要です。
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日本人の私にはとっても可愛らしく思えるドイツ郊外の家並みを見つつ、バスは一路チェコの首都、プラハに向かって進んでいきます。だんだんと高度が高くなるのか、外の風景は霧に包まれていき、建築物の雰囲気もなんとなく変わっていきます。しばらくしてバスが一旦高速道路を降りました。てっきり、トイレ休憩かな?と思ったけど、実はそこが国境。バスを含む乗用車はほぼ素通りなのですが、貨物車はチェックを受ける必要があるらしく、高速道路から全ての車両が一度減速してわき道にそれなければなりません。とはいえ、停車する必要も無く、そう言われなければ工事のための迂回としか思わないかもしれません。だけど、今は確実のチェコにいます。道路沿いの看板もチェコ語に変わり、道路標識の色などもドイツとは違ってきています。
その後1時間ほど走った頃でしょうか。バスが大きな川にかかる橋にさしかかりました。もしやこれが?と思ったら、やはりそうとのこと。はい。これが長年の憧れだった、あのモルダウ川。興味のない人にはただの川ですが、私のとっては、万里の長城、アンコールワットに匹敵する憧れの場所。とうとうここまでやってきたんだ〜!という喜びで一杯でした。
ただ、その喜びが吹っ飛んでしまったのがホテルについてから。トップホテルという名の非常に大きなホテルなのですが、設備も古ければ、サービスも悪いし、何よりもスタッフのサービスと動きが悪い!ポーターが荷物を届けてくれたのはチェックインから1時間近くも経過した後。これもポーターが悪いのではなく、設備に問題があるんです。4人しか乗れない小さなエレベーターなのでスーツケースを積み込むことも難しいです。当然、宿泊者の移動にも時間がかかってしまいます。私は7階に泊まっていたけど、あまりにもエレベーターが混雑しているので、チェックイン直後は思わず階段で上ってしまったほどです。チェックイン後にも様々なホテル側の不手際が分かったし、非常口などの安全設備にも疑問を感じるホテル。こんなところが社会主義時代の名残なのかもしれませんが、それに振り回されてしまったのが、添乗員Oさん。部屋にシャワーマットが無いことに気がついていたけど、「まあ、いいや」と思っていた私。だけど、他の方々はそれでは納得できないようで、気がつけば皆さんが廊下に集まっていますし、添乗員さんも来ています。備品への要望を添乗員さんに伝えるのはまだ理解できますが、しまいには非常口についてなども同時に添乗員さんに要望、いや苦情を述べています。確かに、万が一の時の安全経路を確保することは重要です。だけど、シャワーマットが無いことと同列に並べて添乗員さんにいうのはどんなものか・・・と、添乗員さんに同情してしまったほどです。それでもその一つ一つに対し答えているOさん。お仕事とはいえ、ただただ頭が下がる思いです。
その後、みんながなかなか届かない荷物にいらだっていたので、どうせ暇だし身体もなまっていたので、ポーターの手伝いをすることに(笑)。各部屋に荷物を配ってなんかいると、夕食の時間になってしまいました。ただ、この日のメニューはチキンだったのですが、チキンだけは食べられないとつい余計なことを言ってしまったため、添乗員さんが別メニューの手配をしてくださいました。たった今添乗員さんに同情したのに、気がついたら自分まで仕事を増やしてしまいました。ごめんなさいね、Oさん<m(__)m>
肉体的にも精神的にもすっかり疲れたこの日の私。シャワーを浴びた後、そのままベッドにバタンキュー。ただ、異様に暖房の効いている室内。セントラルヒーティングなので調整もできません。仕方なく、窓を開けながら寝たのですが、氷点下15度以下の外気温の風を入れながら寝ても平気なほどの暖房っていったい・・・チェコ人ってそんなに寒がりなのでしょうか!?(笑)
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とにかく巨大なホテルで、いくつもの棟が並んでいました。
部屋内が異様に暑かった記憶しかありません。 |
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