中欧5ヶ国周遊 2009年
〜ドイツ・オーストリア・スロヴァキア・チェコ・ハンガリー
2009.1.62009.1.14

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3日目
 夜型人間の私でも、欧州にいる限り早寝早起き生活が始まります。前夜寝たのが22時。で、起きたのが2時。時差を考えると日本時間の朝6時に眠りについたことになります。6時に寝て10時に起きた、体内時計ではそう認識しているけど、現地時間ではまだ2時です。だけど眠れません。いつも欧州ではこんな感じです。仕方なくPCの電源を入れ、旅行記を作成したりして時間をつぶしました。眠たいのに眠れないのはけっこうしんどいです^^;

 朝食は6:30から。その後ロビー7:50集合で出発は8時。非常にゆったりとした朝を迎えたことになります。日本での私の生活リズムからは考えられない時間の使い方でした(笑)

一部が現存するベルリンの壁。厚さ15cmほどですが、その影響力は世界を分断したほど。

 冬のヨーロッパです。ちょうど夜明けの時間帯が通勤時間となり、混雑する中をベルリン中心部へと向かいます。朝の天気予報でも最高気温がマイナス11℃と予報されるほど寒いベルリン。数年に一度という寒波がやってきているとのことで、欧州全体が恐ろしく冷え込んでいるとのこと。そんな寒空の中、現地ガイドの日本人男性をピックアップした後、まず向かったのが一部だけ現存するベルリンの壁。離れてみると低いように見えるけど、実際の高さ3.8メートルで、乗り越えることなんてできません。見上げるような高さです。こんな壁が総延長は155kmも作られ、西ベルリンは完全に囲まれてしまいました。多くの日本人同様、ベルリンの壁は東ドイツ、西ドイツの境界にあり、国境としての役割を担っている、そう誤解していた中学生時代の私。その間違いに気づいた高校時代。今回実際に訪れて、西ベルリンは東ドイツ内にある西側の飛び地だったことを再確認(笑)。まあ、飛び地だから壁で囲まれたのですがね。

左。旧博物館。右。ベルリン大聖堂。

 その後、ベルリン大聖堂、ペルガモン美術館など、ブランデンブルク門など、旧東ドイツ側エリアを見て回ったのですが、ツアーらしく、どれも「簡単な説明+写真タイム」という感じ。まあ、底冷えするこの日のベルリンなので、長い間同じ場所にいたいとは思わないのですが、なんだか味気なく思えてしまいました。ミーハーな私は、かつてマイケル・ジャクソンが自分の子供をホテルの窓から外に出して報道陣に見せ、世界的に批判されたあのアドロン・ケンピンスキーホテルが一番「へぇ〜」度が高い場所でした^^;

左。ブランデンブルク門。右。門の近くにあるアドロン・ケンピンスキーホテル(本文参照)

 今なお第2次世界大戦の傷が残る、ここベルリン。同じ敗戦国の首都である東京との違いを感じた私ですが、東京はすっかり焼け野原になったので一からの復興を遂げたともいえるのかもしれません。歴史ある欧州の街としてのは、なぜかベルリンにはあまり魅力を感じなかった私ですが、敗戦国の首都という意味では、東京との比較であれこれ考えさせられ、かつ平和への願いをより強固なものにしたのでした。皮肉にも、このとき時間を同じくして、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザで空爆を続けていたのはなんとも皮肉な話であります・・・。

残念ながら、内部、外部ともに工事中の箇所の多かったペルガモン博物館。

 お昼前に立ち寄った民芸品店。まあ、ツアーらしくお土産屋への強制誘導なのですが、お菓子が日本で買うよりも安いほどだったので、必要分を一気に購入してしまいました。世界中いろいろと旅したけど、一番喜ばれるお土産はお菓子。その中でもチョコレートが一番なのは事実ですし。最初に大き目のお土産を買ってしまう。普通は逆に思う人が多いけど、私はいつもこのパターン。そうじゃないと、旅行中、自分の記念となる小物などを買っていくうちに、気がついたときにはスーツケースに空きスペースがない!という事態になってしまいかねません。そう考えると、軽いけどかさばるチョコレートというのはお土産に最適ともいえます。クッキーと違い粉々になる心配もないですしね。以上、旅の経験からの一口アドヴァイスでした☆

 この日の昼食は西ドイツ側にあるレストランでのソーセージ料理。せっかくドイツにいるのだから、一口くらいビールを飲んでみたいけど、ほとんど飲めない私です。昼間っから飲んでは大変なことになってしまいます。さまざまなビールを注文する方々をよそ目に、さくらんぼジュースなんていう可愛いソフトドリンクを頼んでしまいました。ちなみに、2.5ユーロでした。

ウィンナーの昼食。美味しかったです☆

 昼食後、ドイツが誇る高速道路、アウトバーンを利用し、180キロほど離れたドレスデンの街に向かいます。高速のサービスエリアでのトイレ休憩があったとはいえ、ドレスデンの街に着いたのは16時頃。すっかり日も傾き、夕暮れ時。寒さに拍車をかけているのは事実だけど、大都市のきらめく夜景とは違った、しっとりとした風情の夜景を楽しむことができました。古い街並み、綺麗な夜景、そして環境への対策が進むドイツらしく、その古い街並みを最新の路面電車が行きかっている光景を目にし、「ああ、これがドイツの姿なんだよな〜」と首都ベルリン以上に感激した私でした。久しく北海道でも経験していないほどの寒気のなか、2時間も外を歩き回ると口も思うようにまわりません。だけど今回の旅行用に買った、安物の遠赤外線ネックウオーマーは非常に効果が高いらしく、首周りだけはつねにぽかぽかで暖かく感じました。こんなことならもっと早く買えばよかったです。

ドレスデン城、旧カトリック宮廷教会、ツヴィンガー宮殿などを外から見学。次回は中に入ってじっくり見たいです!暖かい季節にね^^;

 ドレスデン観光が終了する間際、現地のガイドさんに「トラバントはさすがにもう走っていないのですか?」と尋ねてみたら、トラバントを知っているのを驚いたのか、やけにニコニコしながら、「最近はまず見かけないけど、ごくごくたまに見かけますよ」とのことでした。トラバント。かつての東ドイツで生産されていた車。西のポルシェ、ベンツなどと比較するまでも無く。「走る棺おけ」とも称されたローテクノロジーの塊の車は、ボディーが紙でできているとの言われたほどで、東ドイツ時代の象徴の1つといってもいいものでしょう←偶然にも、翌日実車を目にすることになります^^

 この日の夕食はホテルにて。歩きつかれたこともあり、ラフな服装に着替えレストランに降りると、やけに目立ってしまいました^^;。年配者が大多数の中、やはりジャージ上下はやりすぎだったようです^^;←他の宿泊者がほとんどいないのと、ホテルのランクを確認した上ですよ、一応は(笑)

この旅中、確か唯一の「ご飯」がこの日の夕食。炭酸で割ったビールはさすがに飲めませんでしたねぇ〜笑

 ポテトがたっぷり入ったどろっとした食感の野菜スープと白身魚とライスというメニュー。それとドイツにいる記念にと飲んだビール。だけど、飲みやすいかな?と思って頼んだ、炭酸で割ったビールというのは、妙な味。てっきりビールをサイダーで割ったもの、そう考えていたけど、実際には炭酸たっぷりで、酸素ポンプを入れた水槽のごとく泡が次から次に沸いてくるなんとも不思議な飲み物。半分も飲むことができませんでした^^;

上階へ続く階段なのか、屋根の傾斜なのか、
部屋の半分近くが三角形に切り取られた不
思議な部屋でした。

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