中欧5ヶ国周遊 2009年
〜ドイツ・オーストリア・スロヴァキア・チェコ・ハンガリー
2009.1.62009.1.14

はじめに 1日目 2日目 3日目 4日目  5日目 6日目 7日目 8日目 9日目


2日目
 セットした目覚ましのアラームがなったのが6:30。離着陸の航空機の音で眠れないかな?という心配も杞憂に終わり、実に快適な朝でした。この日は第1ターミナルに8:30集合です。逆算したら8:00発の送迎バスに乗れば間に合う計算です。のんびりとロビーでおにぎりと味噌汁の朝食をとることができました。

 阪急交通社のカウンターで若い女性添乗員のOさんに会い、搭乗券をもらったら自分で搭乗手続きです。と、いっても既に座席も指定されているし、カウンターも団体専用のもの。なのでマイレージの登録もそこではできないとのことでした←マイルは阪急交通社の係員に番号を伝えておきました。添乗員のOさんの第一印象は癒し系ボイスの女性だな〜でしたが、旅行の最後の最後まで本当にお世話になりっぱなしでした。

 チェックイン終了後、再集合となったのですが、今回のツアーは全部で34人。年配のご夫婦が半数以上。やはりイタリアやフランスと違い、若いカップルには人気の無いエリアのようです。

 出国エリアも成田にしては閑散としており、すぐに搭乗口にたどり着きました。とはいえ、今回利用するルフトハンザのフランクフルト行きは満席。1時間以上前でも搭乗口付近はかなりの人数が集まっていました。

 旅行記をここまで打ち込んだら搭乗開始時刻。747−400のEの席なので、通路から2番目という一番嫌な席でしたが、私の隣のD席のおばあさんと、斜め後ろのC席のおじいさんが夫婦の様子。これは!と思いおじいさんとの交換を申し出ると、非常に喜んでくれました。私も通路側が確保できトイレが気軽に行けるのでまさに
一石二鳥。しかも、最後列なのでリクライニングで後ろに気を使う必要もありません・・・と、喜んでいたのは離陸後1時間だけでした(泣)

国際線仕様の747に乗る機会がめっきり減った今日この頃です

 いまどきの機材にしては珍しく、シートテレビの無いルフトハンザの747。事前に分かっていたので本やPCも持ち込んでいたのですが、それすらも役に立たない珍事件が発生してしまいました。最初の食事までは普通にオーディオサービスを利用できていました。食事が配られた頃にちょうど番組が終了したのですが、なぜか音声がとまってしまいました。食事中だからかな?などとたいして気にもしていなかったのですが、それは大きな勘違い。なんと座席のオーディオコントロールパネルが壊れてしまったんです。食事後に映画が始まったときにその事態を把握し、最初は「まあ、仕方ないや。本でも読もうか」と諦めたのですが、なんと照明のスイッチも反応しません。しかも、窓の外はすっかり日も落ち暗くなっています。

 「次に客室乗務員の人が来たら事情を話そう」なんて思っていたけど、食事後の映画の時間ってどこのエアラインも乗務員の食事&休憩時間もあるんですよね^^;。しびれをきらしたその1時間、客室乗務員を呼ぶ
ボタンを押してみたのですが、なんとこのボタンも無反応です(笑)

 結局、それからややしばらくして通りかかった男性室乗務員に事情を話したのは、出発から既に6時間ほども経過した後でした。しかも、というか、やっぱりというか、機内にあるらしいメインの機械からリセット作業や再起動などを行ってもらったのですが、やっぱりダメ。3人もの客室乗務員に何度もお詫びを言われたのですが、最後に登場したのがなんとチーフパーサーの女性。ご丁寧な英語で詳しく事情を説明してくださったのですが、「
シートそのものを交換しないと直りません」というのが結果。しかも満席なんで移るシートもありません・・・まあ、そんなことだろうと思っていたのですが、長い長い欧州までフライトで、無音+暗闇という二重苦は切ないもの。チーフパーサーもそれを理解してくれているようで、「今すぐできるお詫びとして、25ユーロ分の機内販売の値引きをさせて欲しい」と申し出てくれました。その気持ちはとてもうれしいのですが、25ユーロで買えるような物はほとんどないし、欲しいもの自体ありません。と、言うわけで、「後からカスタマーサービスよりお詫びの連絡を入れるから、連絡先を教えて欲しい」ということで話がまとまりました。別にこちらから要求したわけでもないのですが、「たとえば2000マイルをサービスで追加してあげることも可能です」とも言っていました。

機内食、一回目

 こうして決定的となった暗闇での時間。天井についているモニターに映る映画がやけに面白そうに見えます^^;。暇つぶしとして取り出したEEE PCですが、成田での待ち時間でバッテリーの半分以上を消費していたので、あと1時間しか使えません。まあ、それでも仕方ないか・・・と思って電源を入れると、またしても珍事が発生(笑)。最後列の座席なので、すぐ横にはトイレがあります。国際線のトイレなのでいつも混みあい列ができているんです。常に私の近くに何人も並んでいるのですが、PCの電源を入れてからまもなく、トイレを待っていたドイツ人の幼い少女がキーボードを悪戯しだしました。付近にいた人、みな爆笑。私のみ苦笑^^;

映画も音楽も、照明も利用できなかったので窓の外ばかり見ていました^^;

 パステルカラーのとっても小さなPCはドイツ人の子供も興味があるようです。もうこうなったらやけくそ。チーフパーサーが先ほど立ち去るとき、必要ならば懐中電灯をお貸ししますよ、と言っていたのを思い出し、お願いしようかな?と思っている頃、またチーフパーサーがやってきました。「直りました!」という言葉を期待していたのですが、彼女の口からは意外な言葉が。「客室乗務員用のシートを利用してください!」とのこと。折りたたみ式のあのジャンプシートです。まあ、確かに照明もついていますが、あれに座ると目立つでしょう?いや、変だと思われるのでは!?と最初は遠慮しましたが、30分ほど考えた後、機内の一番後ろにあるジャンプシートに座ることにしました。事情を分かっている乗客はいるはずもなく、すぐ横にあるトイレに並ぶ人はみな怪訝そうな顔をしています。中には、「トイレ、使ってもいいのですか?」と私に尋ねる人まででてきました^^;

 そんな珍事の連続を楽しんでいると!?、沈んだはずの太陽が西から再び昇ってきました。西からの日の出なんてめったに見られません。まあ、時間の経過よりも飛行機の飛行速度が早いのと、航路条件が重なったためこのような経験ができるんです。理由、理解できました?


 すっかり明るくなった頃、ジャンプシートから本来の座席に戻りました。ちょうど2度目の食事が配られる時間ですし。

機内食2回目

 ジャンプシートにどうどうと座るという貴重な経験(←おそらく、これが最初で最後だと思います)をしたルフトハンザ航空。万年エコノミークラスの私には縁の無いチーフパーサーからのご丁寧なご挨拶までいただき、これはこれでとてもいい思い出となることでしょう。

 雪が意外と積もっているここフランクフルト国際空港。この後ベルリン行きの国内線に乗り継ぎをするのですが、ここではEUルールが適用され、ドイツに入国というより、
EUに入国と考えた方がいいんです。よって、この先シュゲン協定締結国内を移動する限り、基本的に出入国審査が無く、国内を旅行するのと同じ感覚でOKなのです。もっとも、国境を越えてもパスポートにスタンプを押してもらえないため、思い出とか記念という意味では少々寂しい気もしますが、ユーロによる通貨統一同様、EU国内に暮らし人だけではなく、我々日本人にとっても、無駄なお金も時間もかからない便利なシステムであるのは間違いありません。

 ベルリン行きの搭乗時刻まで1時間半ほどの自由時間となったのですが、旅行初日から歩き回って疲れては元も子もないので、おとなしく搭乗口付近で読書をして待ちました。搭乗口には
無料のコーヒーや新聞もありびっくり。英語の経済新聞を読んでいると、空港スタッフに声をかけられました。英語を話せるなら、空港サービスの満足度に対するアンケートに答えて欲しい、と。まあ、暇だったのでそれに付き合うこと5分。予想外に長かったです(笑)

 乗り継ぎの国内線もルフトハンザ。全席本皮シートのA321。皮肉なことに、今度も最後列のC席。はい、
さっきと同じ場所です^^;。まあ、こんどは最初からオーディオ設備のない機材ですし、そもそもフライト時間も1時間ほど。前の座席に足の入れやすかったこのA321はとっても快適でした←国際線の747は前のシートの脚の位置が不適切でほぼ、足を入れることが困難だったんです。そう考えると、何から何まで最悪最低のシートだったといえます^^;

 ほぼ定刻どおり、1時間でついたベルリンのテーゲル国際空港。国際空港とはいえ、いかにも地方の空港という感じ。ただ、ほぼ全員が素通りの税関で、なぜか私だけが呼び止められたの納得がいかないけど、これもよくあること^^;
←しかも、散々英語で質問されたあと、日本のパスポートの表紙を見せると、行ってもいいよ!だって。何人だと思われたのでしょうね・・・笑

 全員がそろった後、1時間ほどの距離の場所にある
ホッペガルテン・ベルリンホテルに移動しました。途中、ベルリンの壁跡や、ベルリン大聖堂前などを通り、なんだか妙に得した気分でした。が、バスがかつての東ドイツエリアに入った途端、周囲の建物が地味なものになるのがはっきりと分かり、悲願だった東西ドイツの統一へ至る過程を思い出してしまいました。

今回の旅はすべてバスタブ付の部屋を利用できました。

ただ、このホテルのルームキーが非常に使いづらく、まるで
何十年も前の金庫のように右回り、左回りにグルグル回転
させる必要がありました。
欧州で一般的なC型プラグですが、持参した変換アダプターが
使えないことが多かったです。理由。写真にあるように、位置が
奥まっていて、さらに上下の位置に金属の止め具?があり、
変換アダプターを差し込むことができませんでした。

はじめに 1日目 2日目 3日目 4日目  5日目 6日目 7日目 8日目 9日目

TOPページに戻る

   

inserted by FC2 system